口腔がん検診
口腔がん検診が大切な理由
現在、口腔がんは増えています

舌や頬といったお口の中の粘膜や、唇などにできる悪性腫瘍のことを「口腔がん」と言います。食生活の欧米化などの様々な要因によって、現在、口腔がんは増えています。そうして増加傾向にあるにもかかわらず、胃がん、肺がん、大腸がん、乳がんなどの他のがんと比べて、予防・治療・検診といった面で後れを取っているというのが現状です。
口腔がんになって舌を半分失ったりすると、「食べられない」「飲み込めない」「喋られない」といったことが起こり、生活の質が著しく低下してしまうことになりますし、場合によっては生きる気力を失ってしまうこともあります。
積極的に検診を受けて早期発見・早期治療を
このように生活、そして人生に大きく影響する口腔がんが増え続けているという現実を、お一人でも多くの方に知っていただきたいと思います。そして積極的に検診を受けられて、早期発見・早期治療していただきたいというのが当院の願いです。
定期メンテナンスの際などにお口の中を診させていただき、少しでも「おかしい」と思った時には口腔がんの検査や経過観察などをお願いして、口腔がんによって生活・人生が変えられてしまう方をお一人でも減らすように努力を続けております。
口腔がんを早期発見するために
スクリーニング検査で精密検査が必要かどうか判断します
お口の中を診させていただいて異常が見つかった時には、まず、「経過観察で良いのか?それとも精密な検査が必要なのか?」ということを判断するスクリーニング検査を実施いたします。
大学病院と連携して精密検査を行います
精密検査が必要だと判断した場合には、大学病院と連携してより専門的な検査を実施いたします。
患者さんに大学病院まで足を運んでいただくのは負担となりますので、当院でお口の中の疑わしい病変の細胞を採取して、それを大学病院へ送って精密に検査してもらうようにしております。また「がんスコープ」という特殊なカメラで病変を撮影して、その画像を大学病院の放射線科に送って専門家の意見を聞くようにもしています。
こうして大学病院を受診しなくても、生活圏内にある歯科医院で精密な検査が受けられたり、専門家の意見を聞いたりできることは、患者さんの負担の軽減、そして積極的な口腔がん検診の受診に繋がるものと考えております。